治療事例

治療事例

まずはカウンセリング

カウンセリング

カウンセリングでは現在の状況や患者さんの訴えを伺い、口の中の状態、基礎疾患などの状態を確認しながら、問診や診察を行い、レントゲンや歯形を取り、状況を把握し説明を行います。

モデルさんは、左の5番目の歯を以前に虫歯で喪失しました。その際は「ブリッジ」という喪失した歯の隣の歯を使って、連なったかぶせ物が入っていましたが、保険の歯だったため、時間が経過するとかぶせ物の変色が認められ、その部分を隠すために左の口角をわざと上げないような不自然な笑いをされていました。

またそのブリッジの形態が不格好で彼女の口元にふさわしくなく丸っこい形態の形でした。 美人なのに口元の笑い方が左右不自然だったんです。

彼女はブリッジの部分にインプラント治療を希望し、更に前歯をラミネートベニア治療で白くし、下の歯もラミネートベニアに近い色に近づけるためにオフィスホワイトニングをすることになりました。 またCTの結果、サイナスリフト法も必要になり、彼女の場合は全身麻酔下でサイナスリフトと1次治療を同時に受けることになりました。

1次治療 インプラント挿入+サイナスリフト

レントゲン1レントゲン2

図1図2

上あごの奥歯の部分は骨の厚みが足りなくて十分な長さのインプラントを埋入できない場合があります。その時に十分な厚みを作るために行う治療で、骨の移植手術です。

この部位の骨は上あごの上の部分に「上顎洞(じょうがくどう)」と呼ばれる空洞があります。歯がなくなったりすると、またはもともと十分な厚みの骨が存在しない場合があります。インプラントを安全に埋入するためには十分な骨の量が必要なのです。

この空洞の大きさには個人差がありますが、全ての人に存在します。この空洞の大きい人は、結果的に洞の底部が下方に位置するため、インプラントを埋め込む十分な骨量の妨げとなってしまうのです。
上顎洞の底部には上顎洞粘膜という柔らかい組織があります。「サイナスリフト法」では、この上顎洞の粘膜を押し上げて、挙上によって出来た粘膜の下のスペースに、移植骨や骨補填材を移植します。
上顎洞をあげて、骨を移植することによりあごの骨の厚みが増え、人工的に歯槽骨を補強できます。
この治療を「サイナスリフト法」=「上顎洞底挙上術」といいます。

状況により骨があまリにも薄い場合は、サイナスリフトとインプラントの埋入を分けて行うことにより安全に行うことが可能です。今回の症例は同時に行いました。
治療中に不安がある方や同時に多数のインプラントを挿入する場合は寝ている間に治療を受けられる、静脈鎮静法や全身麻酔法での治療を組み合わせることが可能です。

2次治療(インプラント)

レントゲン1レントゲン2

通常はサイナスリフト法後3~6ヶ月後に行う治療です。

インプラントを埋入した後、インプラントと骨の結合が得られるまで数カ月待ちます。この間は必要な場合は仮りの入れ歯を使用することができますので、食事など安心してお取りいただけます。

インプラントと歯槽骨がしっかりくっついた後、歯ぐきをきれいにするための処置を行います。
インプラントが完全に骨と結合したら、アバットメント(歯の土台)を連結します。
この状態で歯ぐきが治癒するまで、個人差がありますが、1~3週間ほど待ちます。