サイナスリフト(上顎洞底挙上術)

そのままではインプラントがしっかりと固定できない場合

インプラントを埋め込むには、しっかりと固定する下地(骨)が必要です。
歯が抜け落ちた場合、この下地(骨)が薄くなり、しっかりと固定できなくなる可能性があります。下地が弱る仕組みと、その解決法「サイナスリフト」を紹介します。

サイナスリフトとは?

上顎洞

上あごの上の部分には「上顎洞(じょうがくどう)」と呼ばれる空洞があります。歯が健康な状態では、図のような状態になっていますが、歯が欠損すると、上顎洞の大きさに変化がおきる場合があります。

上顎洞の拡大

歯槽膿漏やむし歯が原因で奥歯が抜け落ちてしまった場合、歯槽骨の吸収が進行し(骨がやせていく状態)、図のように上顎洞が拡大する可能性があります。
歯の抜けた場所の骨がどんどん薄くなるに従い、その上部の骨もどんどん薄くなっていくからです。また歯があってももともと上顎洞までの厚みが少ない人もお見えになります。

骨量不足で埋入不可

歯槽骨の厚みが少なくなると、インプラントの固定が困難になり、埋入できなくなリます。

そこでサイナスリフトという治療が適応されます。サイナスリフトの『サイナス』とは上顎洞のことで上顎洞を『リフト』(上げる)という意味です。

膜を上げて空間を作る

上顎洞の底部には上顎洞粘膜という柔らかい組織があります。「サイナスリフト法」では、この上顎洞の粘膜を押し上げて、挙上によって出来た粘膜の下のスペースに、移植骨や骨補填材を移植します。上顎洞をあげて、骨を移植することによりあごの骨の厚みが増え、人工的に歯槽骨を補強できます。

骨を造成して埋入

この骨の補強により、インプラントを埋入する事が可能になります。

骨があまリにも薄い場合は、サイナスリフトとインプラントの埋入を分けて行うことにより安全に行うことが可能です。その場合は骨の造成が完了するまで数ヶ月待ち、インプラントの埋入を行います。